糖尿病と飲み物の関係

糖尿病患者・予備軍は要注意!飲み物に
隠された糖質のワナ

糖尿病患者は飲み物に気を使うべき!

血糖値が高い状態が続くと喉の渇きが強くなります。喉を潤すために、頻繁に水分を補給することになりますが、このときに注意したいのが甘い飲み物を摂らないことです。市販の清涼飲料水には多くの砂糖が含まれており、糖尿病をさらに悪化させてしまう可能性が高いのです。
食べ物だけでなく、飲み物への配慮も必要不可欠となります。

糖尿病患者は喉が渇く

糖尿病になると血液中の糖の濃度が高くなります。こうなると、糖の濃度を薄くするために体内の水分がどんどん使われてしまいます。糖を体の外に排出するためには水分が必要となり、尿量も増えます。尿量が増えると、脳が水分不足を訴え、喉の渇きを強く感じるようになるのです。大量の水分を摂っても常に喉が渇くような人は、糖尿病の恐れがあります。

つまり、飲み物を
飲む量が増える

喉が渇くと、それだけ水分を摂る量も増えます。このときに、水やお茶などの糖質が含まれていない飲み物を摂れば良いのですが、清涼飲料水や缶コーヒーなど市販の甘い飲み物を飲んでしまうと、より糖尿病が悪化する危険があるのです。

怖い清涼飲料水の糖質

市販の清涼飲料水には、たくさんの砂糖が含まれています。多くの商品において、角砂糖4.7~5.2個に相当する砂糖が入っており、炭酸水においては500mlあたり16.5個分もの砂糖が入っている商品もあります。

喉が渇いたときに、このような砂糖たっぷりの飲料水を飲んでしまうと、血糖値が上昇し、尿量が多くなり、喉の渇きが強まるという悪循環を招きます。

糖分を燃焼できなくなると、脂肪からタンパク質を燃やそうとしますが、その際にケトン体という物質が作られます。これが血液中にたまると、ひどい場合には意識障害や昏睡といった深刻な事態に陥ることがあります。

もう少し詳しく解説していきましょう。ケトン体は、絶食や激しい運動などによってエネルギー源である体内のブドウ糖が足りなくなったときに、それに代わるエネルギー源として肝臓で生成されます。ケトン体は健康な人の体内にも存在するので毒性のある物質ではありません。

しかし、通常体内に存在するケトン体は少量ですが、これが大量に生成されると、ケトン体によって血液が酸性となる「ケトアシドーシス」という症状が発生します。こうなると腹痛や吐き気、深くて早い呼吸といった症状が現れるのです。さらに症状が重くなると、意識障害や昏睡といった命に関わるような症状も出るので、早急な対応が必要となります。

糖尿病患者が飲むべきは糖質が含まれていない飲料!!

喉が渇くとつい、甘くてのど越しが良い飲み物をグビグビと飲みたくなりますが、清涼飲料水の常飲は糖尿病を悪化させる元凶となります。どうしても飲みたくなったら、水で薄めて飲むなど工夫しましょう。

とはいえ、最も適しているのは、糖質が含まれていない水やお茶類です。「糖質ゼロ飲料」とも呼ばれています。最近は、血糖コントロールに良い効果をもたらす天然水やトクホ飲料もたくさん販売されていますよ。

こうした飲み物をうまく活用しながら、糖尿病を克服していきたいですね。

当サイトがおすすめする
糖質が含まれていない飲料

  1. 天然水

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    天然水とは水道水とは違い、特定の水源から採水された水や鉱水など、天然のミネラル成分が豊富に含まれている水のことを言います。カルシウムやマグネシウムの含有率が高ければ硬水、低いものは軟水と呼んでいます。

    これらに含まれるミネラル成分は、胃腸の働きを改善したり血圧の調整をしたりするなど、身体全体のバランスを整える作用を持っています。特にケイ素(シリカ)は、血液の流れをスムーズにして血糖値を改善する効果が期待できます。

    また、バナジウムにも糖尿病の改善効果があることが分かっています。バナジウムには体内でインスリンと同様に血糖値を下げる効果があり、糖尿病治療の効果があるとされているのです。

    東京医科大学薬理学の渡辺泰雄助教授らの行った実験によれば、1日3回普通の水を飲んだグループとバナジウム入り天然水を飲んだグループを比較してみたところ、後者のグループの血糖値が下がっていることが確認されています。なお、バナジウムの効果を得るには継続して摂取することが大切です。ただし、研究は行われているようですが、「効果あり」とする科学的根拠はまだありません。

    有効成分
    • ・カルシウム…神経やホルモンを安定させる
    • ・ナトリウム…他の栄養素の吸収を補助
    • ・マグネシウム…カルシウムと共に抗ストレス
    • ・カリウム…高血圧や脳卒中の予防
    • ・ケイ素(シリカ)…血流を改善して糖尿病予防
    • ・バナジウム…インスリンに似た作用で血糖値を下げる
  2. トクホ飲料(お茶)

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    トクホは特定保健用食品の俗称で、健康に良い効果が期待できる食品として、消費者庁から認可を得たものを指します。血糖値の上昇を抑える成分としては、「難消化性デキストリン」、「L-アラビノース」、「難消化性再結晶アミロース」、「グァバ葉ポリフェノール」、豆鼓エキス」の5種類の成分が認められていて、これらの成分を使ったトクホ飲料がたくさん販売されています。

    難消化性デキストリンは、食物繊維と同様に糖の吸収を緩やかにするほか、食物に含まれる炭水化物の吸収を遅延させる効果もあります。L-アラビノースは、小腸でのスクラーゼ阻害作用によって糖質の消化・吸収を緩やかにします。

    難消化性再結晶アミロースは主にパンに含まれている、消化吸収されにくい炭水化物です。グァバ葉ポリフェノールは、αグルコシダーゼ、αアミラーゼといった消化酵素の働きを抑制することで、糖の分解をおさえ、血糖値の上昇を緩やかにします。豆鼓エキスには、αグルコシダーゼの阻害作用があります。

    有効成分
    • ・難消化性デキストリン…食後血糖値の上昇抑制
    • ・グァバ葉ポリフェノール…食後血糖値の上昇抑制
  3. 温泉水

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    温泉水もまた、糖尿病への良い効果があることが明らかになっており、最近は温泉を飲んで病気の予防や改善に努めている人も増えています。日本では10種類の泉質がありますが、糖尿病に良い成分が入っていて、飲用に向いているのは、炭酸水素塩泉と硫黄泉の2種類です。

    炭酸水素塩泉は、血糖コントロールに作用し、硫黄泉はインスリンの生成を促す働きを持っています。ただし、硫黄泉はタマゴの腐敗臭のような独特の臭いがあるため、常飲するなら炭酸水素塩泉をおすすめします。

    温泉水による糖尿病予防効果を証明した実験としては、2015年12月に発表された、慶応大先端生命科学研究所と日本健康開発財団のチームのものがあげられます。

    本チームはマグネシウム、カリウム、カルシウムが豊富な泉質として知られている、大分県竹田市の長湯温泉を選びました。そして、水道水と温泉水を1週間毎に交互に飲んで血糖値などの各種データを確認したところ、実験に参加した19人のうち、実に16人に血糖値の低下が見られたのです。

    有効成分
    • ・マグネシウム…インスリン分泌能力の向上
    • ・カルシウム…インスリン分泌能力の向上
    • ・硫酸イオン(サルフェート) …内臓活性
    • ・炭酸水素イオン…血液の酸性化の中和

どうしても清涼飲料水を飲みたいならグラスに注ぐこと

夏場やスポーツの後などは、どうしても清涼飲料水を大量に飲んでしまいがちです。当然、そうなると一気に大量の糖質を摂取してしまうことになり、急激に血糖値を上げてしまうのです。それを防ぐためには、清涼飲料水を飲むときには必ずグラスに注いでから飲むようにするのが有効です。

紙パックやペットボトルから直接飲むと、500mlくらいの量なら一気に飲めてしまいます。そこで、飲むときにグラスを使うことで一度に大量に飲むことを防ぐのです。コップに出すことで自分が飲んだ量を把握できますし、2杯目を注ぐ前にストップをかけることもできます。また、甘いおやつの際には飲み物は清涼飲料水ではなく、ノンシュガーのお茶やコーヒーにするなどの工夫もするべきでしょう。

間食が多い人は糖質の少ない飲み物を選ぶこと

食べるものの内容にもよりますが、間食が多いと糖質の摂取量も必然的に増えてしまいます。そこに、さらに糖質の多い清涼飲料水を飲んでしまうと過剰に糖質を摂取することになります。そのため、間食が多い人が糖尿病を予防するためには、間食の回数を減らすのはもちろんのこと、糖質の少ない飲み物を選ぶことも大切です。

まず、清涼飲料水や缶コーヒーは含まれている糖質が多いので避けたほうがいいでしょう。また、果物・野菜ジュースも、それらの果汁やエキスの含有率が低いほど、その分多くの甘味料で甘くしています。また、内容量にも注目してください。250mlなら含まれている炭水化物の量は30g程度ですが、500mlのペットボトルを一気に飲み干せば、炭水化物の量は倍の60gとなります。

その他の飲み物と血糖値の関係

日常生活の中で口にする飲み物には、たくさんの種類があります。その中には、糖尿病の原因である血糖値の上昇を抑制する効果を持つもの、逆に血糖値を上げてしまうものなどさまざまです。ここでは、血糖値と飲み物の関係を紹介。普段、何気なく飲んでいる飲み物が実は良かったり悪かったりします。

牛乳

高脂肪かつ高タンパクなので、一見血糖値を下げるのにはまったく向かないように思えます。しかし、実際にはさまざまな研究によって糖尿病や血糖値上昇の抑制効果があることが分かってきました。牛乳にはカゼインとホエイプロテインという2種類のタンパク質が含まれており、前者はゆっくり、後者は素早く体に吸収されるという特徴があります。

豆乳

牛乳と並んでヘルシーなイメージがあるのが豆乳です。牛乳と豆乳の最大の違いは乳糖の含有量。牛乳200mgに含まれる乳糖は9.0gですが、豆乳の場合は6.2gなので、豆乳のほうが乳糖の摂取量を抑えることができるのです。そのため、血糖値が気になる人は普段飲んでいるものを牛乳から豆乳に切り替えるという人も少なくありません。

コーヒー

血糖値が高い人の中には、缶コーヒーが好きという人も少なくありません。無糖ではない缶コーヒーには大量の糖質が含まれているので、血糖値が急激に上がってしまう恐れも。そして、急上昇した血糖値は、今度は急降下し、膵臓に大きな負担をかけることになります。そうなると膵臓は正常にインスリンを生成できなくなる…といった悪循環を招くおそれもあるのです。

ジュース

ジュースには糖質や糖類が含まれています。どちらも炭水化物ではありますが、糖質の一部が糖類です。代表的な糖類には、ブドウ糖や果糖、砂糖や乳糖があります。そのため、「糖類ゼロ」の表記があるジュースは、あくまでブドウ糖などの糖類が含まれていないだけで、糖質がゼロなわけではないことに注意しなくてはいけません。

トマトジュース

一般的な清涼飲料水と違って、健康的なイメージがあるのがトマトジュースです。トマトにはリコピンという成分が含まれており、これによって血糖値が下がるといいます。しかし、リコピンを含んでいるトマトの細胞壁は硬いため、生のままではリコピンの吸収率はよくありません。そこで、実を潰してつくられるトマトジュースを飲むことで、効率よくリコピンを吸収できるようになるといいます。

炭酸水

炭酸水そのものには、血糖値の上昇を抑制する効果はありません。しかし、炭酸水の特性をうまく活用することで、糖分や炭水化物の摂取を抑えることは可能です。炭酸水には、体に吸収された後に胃で炭酸ガスを発生させるという特性があります。そのため、食事の前に炭酸水を飲んでおけば、ある程度おなかが膨れた状態になるので、食べすぎによる血糖値の上昇を防げます。

お酢

お酢もまた体にいいと言われています。と言っても、酢をそのまま飲むわけではなく、さまざまな飲み物に大さじ一杯くらいの酢を入れて飲むのです。これだけで血糖値の上昇を抑えることができます。また、健康に良いお酢と言えばリンゴ酢が有名です。未だ研究段階ではありますが、リンゴ酢にはインスリンに働きかけ、血糖値を抑える効果があると考えられています。

緑茶

ガンの抑制効果や抗アレルギー効果などがあるとされているのが緑茶です。さらに緑茶には、血糖値の抑制効果もあると考えられています。ペンシルヴァニア州立大学で行われた実験によれば、緑茶に含まれる成分であるEGCGを与えたマウスには、血糖値上昇抑制が認められています。また、同様に緑茶ポリフェノールにも血糖値の抑制効果があることが確認されています。

炭酸飲料

炭酸飲料には、飲んでいると太りやすくなる、長期間飲み続けると糖尿病リスクが高まるといったイメージがあります。では、これらの俗説は本当なのでしょうか。結論から先に言うと、炭酸飲料だからという理由で糖尿病リスクが高まるわけではありません。重要なのはその炭酸飲料に含まれている糖質の量なのです。

飲むヨーグルト

食前にタンパク質や脂質が含まれる食べ物を摂ることで、食後の血糖値が抑えられるという研究結果は、従来から知られています。そこから注目されるようになったのがヨーグルトです。食前にヨーグルトを食べることで、含まれるタンパク質や脂質が食後の血糖値の上昇を抑えてくれます。これは「ヨーグルファースト」と呼ばれており、血糖値抑制の有効な手段として知られています。

青汁

野菜不足を補う健康飲料として知られている青汁ですが、血糖値の抑制効果もあることが分かっています。キューサイ株式会社の報告によれば、7gの粉末青汁を配合した食事を摂ることにより、食後の血糖値上昇が抑えられるという研究結果が出ています。かつてはテレビ番組などで罰ゲームに使用されていたこともある青汁ですが、最近では飲みやすい風味のものも多く発売されています。

アセロラドリンク

アセロラは、ビタミンCが豊富で、「ビタミンCの王様」とも言われているフルーツです。また、ビタミンCだけでなく、ポリフェノールも豊富に含まれていることが分かっています。このビタミンCとポリフェノールの相乗効果によって、体内環境の改善効果がさらにアップすると考えられているのです。

紅茶

紅茶に含まれるポリフェノールは、糖尿病に対して高い予防効果を持つと考えられています。ドイツのデュッセルドルフ大学が行った実験によれば、1日に4杯以上の紅茶を飲むことで、糖尿病リスクを低下させることができることが分かっています。日本国内でも同様の効果が確認されているほか、生活習慣病の予防効果も認められているのです。

フレーバーウォーター

フレーバーウォーターは、水のように無色透明な見た目をしています。しかし、甘い味付けがされている清涼飲料水です。見た目が水と変わらないので、中には普通の水と同じ感覚で飲んでいる人も多いのですが、清涼飲料水であることには変わりありません。飲みすぎると糖尿病リスクが高くなってしまいます。また、ペットボトル1本のフレーバーウォーターのカロリーは、1回分の食事と同じとも言われています。

アルコール

適切な量を守りさえすれば、アルコールは糖尿病リスクの抑える効果を発揮してくれます。しかし、摂取量が過剰になると逆に糖尿病リスクを高めてしまうのです。日常的に大量の飲酒をしていると、アルコール性の膵炎や肝炎が誘発され、それによってインスリンの機能に異常が起こり、アルコール性の糖尿病が引き起こされます。逆に、低血糖リスクを高めることもあるので注意しなくてはいけません。

シークァーサー

沖縄産の柑橘類であるシークァーサーには、抗癌作用やアルツハイマー性痴呆症の予防効果に加えて、糖尿病の防止効果も期待されています。シークァーサーにはノビレチンという成分が含まれており、この成分による血糖値の上昇抑制効果を証明するため、さまざまな実験が行われています。糖尿病のマウスやラットを用いた動物実験では、このノビレチンによる血糖値の抑制効果が認められているようです。

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