天然水の成分

天然水の特徴とメリット・デメリット

天然水とは特定の水源から採水された水や鉱水など天然のミネラル成分が豊富に含まれている水のことを言います。カルシウムやマグネシウムの含有率によって2種類に分けられ、濃度が高ければ硬水、低いものは軟水と呼ばれます。

天然水に含まれるカルシウム、マグネシウといったミネラルは通常は食べ物から摂取できますが体内に蓄えられないため不足しがちになります。天然水はこうしたミネラルを補給することができ、味わいにも優れているのがメリットです。

ミネラル成分が豊富なのはよいのですが、あまり多すぎるとクセが強く味わいが落ちるばかりでなく、下痢などの原因になります。ミネラル成分の含有量によってはそれがデメリットになることもあります。

天然水に含まれるミネラル成分

カルシウム

骨や歯を構成するもので体重の約1~2%と高い割合を占めるミネラルです。歯や骨などに多く含まれていますが、1%ほどは血液や筋肉、神経組織などに含まれています。これは、神経やホルモンを安定させたり心筋の収縮にも関わっているからです。

カルシウムが不足するとイライラする…というのは、神経伝達にかかわっているからでしょう。

30代~40代の男性の1日必要量は650mg、女性は550mgです。2500mg以上摂取してしまうと過剰となります。食事に加えサプリメントを複数飲んでいる方は、摂りすぎないように注意しましょう。

カルシウムが不足すると骨粗しょう症の原因になります。逆に摂りすぎると高カルシウム血症や軟組織の石灰化、鉄分や亜鉛の吸収障害といった自体をまねくおそれがあります。

ナトリウム

食塩の主な成分で他の栄養素の吸収を助けたり、カリウムと共に神経や心筋など筋肉を動かすなど重要な役割を持ちます。また、細胞の中と外の水分量がバランスよくなるように、カリウムとともに働いています。

塩分の摂りすぎで血圧が上がるのは、ナトリウム濃度を下げようと血液が水分を取り込むため。血液の量が増えた分圧力が増し、血圧が上がってしまいます。日本人の食生活は塩分過多になりがちです。

食事の内容には注意したいところです。塩味に頼りすぎない味付けを心掛けましょう。1日あたりの摂取目安量は、男性で9g、女性で7.5gです。

ナトリウムが不足すると疲労感やふらつきなどが起こります。過剰に摂取すると、濃度を下げようと水分を取り込むため、血圧の上昇やむくみなどが起こります。

マグネシウム

カルシウムと共に骨や歯を作るのに必要なミネラルです。マグネシウムには実に300以上の役割があるとされ、骨の形成や神経伝達、血糖や血圧の制御など多岐にわたります。骨や筋肉、神経、脳などに存在しています。

神経伝達のバランスを整える働きがあるため、不足するとイライラすることもあるようです。また、筋肉がけいれんしたり骨粗しょう症、心疾患、糖尿病などの疾患リスクもあがってしまうようです。

サプリメントで補給できるほか、いわゆる便秘薬にも使われています。摂りすぎるとおなかが緩くなってしまうほか、高マグネシウム血症になるおそれも。

しかし、サプリメントや健康に良いとされるにがりなどを積極的に摂っていない限り、過剰摂取になりにくいミネラルでもあります。

カリウム

体内では細胞内液に多く、細胞の浸透圧や血圧の調整に関わっていることから高血圧や脳卒中の予防に役立つと言われます。

ナトリウムと合わせて、体内の水分バランスを保つ働きのあるミネラルです。その他、神経伝達や心臓、筋肉の働きにも必要とされています。

カリウムが不足すると疲労感やめまいなどが発生しやすくなります。酷くなると麻痺がおこることも。健康的な食事をしていれば、さほど不足しませんが、激しい嘔吐や下痢を繰り返すような不調が続くと、不足してしまうかもしれません。

腎臓が正常に動いていれば、摂りすぎたカリウムは尿中に排出されます。腎機能が落ちているところで摂取量が増えてしまうと、高カリウム血症のリスクが高まります。

筋肉の収縮が上手くいかなくなるため、手足のしびれや心臓停止といった重篤な症状が現れるおそれがあります。

亜鉛

亜鉛は、筋肉と骨に多く含まれ、その他に皮膚や臓器にも存在しているミネラルです。主に代謝に必要な酵素を作る役割を担い、関与する酵素の数は約300種類とも言われます。

また、細胞分裂に欠かせない存在で、不足すると免疫力の低下や精子減少、味覚障害が起きます。妊娠時に亜鉛が不足してしまうと、胎児や乳児の発育にも影響を与えるといいます。亜鉛は血糖値ともかかわっていることがわかっています。

亜鉛は食事のみでは過剰摂取は起こりにくいミネラルです。しかし、サプリメントや処方などで摂っている方は少し注意しましょう。亜鉛を摂りりすぎることで、銅欠乏が起き法とや免疫力の低下、下痢といった症状が現れることもがあります。

また、男性の場合は前立腺肥大や前立腺がんなどのリスクが高まるとされているので、長期にわたり多量の亜鉛を摂り続けるのは得策ではありません。

バナジウム

バナジウムは必須のミネラルではありませんが、インスリンと似た作用があるとされ糖尿病予防に期待が集まっています。しかし、飲料水でヒトに対するエビデンスは存在していません。なお不足しても体内に支障は出ることはありません。

ミネラルウオーターに含まれる程度の量であれば問題はありませんがバナジウムは強い毒性を持っています。そのため、過剰に摂りすぎてしまうと、なんらかの症状が現れるおそれもあります。しかし、そのあたりの安全性も現在まだ解明されていません。

シリカ(ケイ素)

人体に微量に含まれているミネラルです。体液や毛髪、爪、骨などに含まれています。骨を形成する細胞のあたりに多く存在している成分です。免疫機能やコラーゲンの再生・維持、皮膚の潤いを保つといった働きがあることが分かっています。

シリカが不足すると肌や髪がパサつくことも。また、骨の形成にかかわっているため骨粗しょう症のリスクも高まります。

また、マウスを使った実験で血糖値が下がったという報告があり、糖尿病患者へのシリカ使用についての研究が進められています。

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