フレーバーウォーターと血糖値の関係

フレーバーウォーターはジュース類と同じ清涼飲料水

一見すればミネラルウォーターのようなのに、甘くて美味しい飲み物として、様々な飲料メーカーからフレーバーウォーターが販売されています。

フレーバーウォーターについては、その名前の印象や無色透明の見た目からミネラルウォーターと同じように考えている人も多く、また自動販売機で気軽に購入できるため、日常的な水分補給や熱中症対策に利用されることも少なくありません。

しかし、フレーバーウォーターとして販売されている製品の原材料を確認すると、そこにはミネラルウォーターの他にも、果糖や砂糖といった糖類、塩化Na(塩分)、酸味料や香料など様々な成分が含まれていることが分かります。

つまり、フレーバーウォーターをただの水だと誤解したまま飲み続けてしまうと、糖分の過剰摂取へつながり、糖尿病の原因となってしまう可能性があります。

その他、清涼飲料水を大量に飲むことで発症する急性の糖尿病「ペットボトル症候群」も指摘されており、注意が必要です。

「水」とは程遠いフレーバーウォーター

フジテレビ商品研究所が、実際に市販されている各社のフレーバーウォーターについて比較検証を行い、その研究レポートを公開しています。[※1]

研究では、ペットボトル飲料で、炭酸を含まず無色透明、さらにフレーバー(味や香り)がついている清涼飲料水という条件を設定し、15本が試験品として選出されました。

官能検査

フジテレビ商品研究所の研究員が各フレーバーウォーターを試飲した感想としては、水のように透明でありながら味があって驚いたという戸惑いや、他のジュースや炭酸飲料よりも飲みやすく感じるというものがありました。

糖度

糖度計「フードテスターFD-1」によってそれぞれのフレーバーウォーターの糖度を測定したところ、最小値2.6%~最大値16.8%、15本の平均値は6.92%という結果が得られています。[※2]

これはフレーバーウォーター100mlあたり2.6~16.8g、平均6.92gの砂糖が含まれているということでもあり、市販のペットボトルを500mlとすると、1本あたり10.3~84g(平均34.6g)の砂糖が配合されているということでもあります。

エネルギー量

栄養成分表示に記載されているエネルギー量を比較すると、100mlあたり8~47kcalで、実際の製品としては42~235kcalでした。[※2]

このエネルギー量を食パンに換算した場合、少ないものでも8枚切りが3分の1枚、多いものでは8枚切り2枚分(4枚切り1枚)に相当します。

つまり、フレーバーウォーターを1本飲むだけで、商品によってはほとんど1回の食事と変わらないカロリーを摂取することになります。

フレーバーウォーターによるペットボトル症候群に注意!

熱中症対策などでは水分補給が重要です。しかし、フレーバーウォーターのように糖分の入った清涼飲料水やスポーツドリンクを飲み過ぎることで、体内の血糖値が急上昇し、結果的にケトン体という物質が過剰に生産されます。

この状態は「ケトーシス」と呼ばれ、倦怠感やイライラ、喉の渇き、さらには意識障害といった、糖尿病と類似の症状が現れます。これが別名「ペットボトル症候群」であり、重篤な場合は命に関わる危険な症状です。[※3]

【コラム】イメージだけで判断してはいけないフレーバーウォーター

フレーバーウォーターはすっきりとした飲み口で飲みやすく、宣伝にもミネラルウォーターの類似品であるかのような言葉が使われていることもあり、フレーバーウォーターと普通の水を混同している消費者は少なくありません。

しかし、実際のフレーバーウォーターは水でなく、あくまでもジュースと同じ清涼飲料水であり、製品によっては糖分もかなり多く含まれています。

糖尿病患者や予備軍の人の場合、フレーバーウォーターを選ぶ際もそれらのことをきちんと理解しておくことが大切です。

エビデンスの参照先 ※1:株式会社FCG総合研究所|フジテレビ商品研究所公式サイト,「今までの研究レポート|フレーバーウォーターの糖分とエネルギー」
※2:株式会社FCG総合研究所|フジテレビ商品研究所公式サイト,[pdf]「(表)フレーバーウォーター 一覧」
※3:名古屋市衛生研究所疫学情報部,[pdf]「へるす・りさーち|名古屋市衛生研究所だよりNo.27」
TOP