糖尿病の症状

糖尿病患者の初期症状

糖尿病の患者数は年々増えており、国民病のひとつと言われています。「まさか自分がなるわけない」と他人事のように思っている方も、糖尿病予備軍である可能性があるのです。実は、糖尿病と予備軍の人の数は約2,000万人も存在します。糖尿病は一度発症すると、今の医学では元の状態まで戻すことは不可能ですが、予備軍のうちならまだ間に合います。糖尿病の初期症状を知り、糖尿病予備軍の疑いがある場合は、早急に対処しましょう。

参照元:厚生労働省|平成28年国民健康・栄養調査結果の概要(PDF)

のどの渇き

糖尿病は、血液中にブドウ糖が溢れてしまう病気です。血液中にブドウ糖が溢れると、尿と共に体外へ排出しようとするため、尿の量が増えてしまいます。尿は水分ですから、尿の量が増えると体の水分も多く失われることになります。そのため、のどが異常に渇くのです。
のどの渇きが頻繁に起こる人は、糖尿病が潜んでいるかもしれません。

多尿・頻尿

先述の通り、血液中に溢れたブドウ糖は尿と一緒に排出されます。尿の量も回数も増える場合はもちろん要注意ですが、特に注意が必要なのは、尿の泡が消えない人です。きめ細かなクリーミーな泡が残る尿は、糖尿病の合併症である腎症が発症している恐れがあります。尿の量や状態は、健康状態を表すバロメーターとも言えます。意識してチェックするようにしましょう。

全身の倦怠感

糖尿病はインスリンの作用不足により起こる病気です。インスリンは、血液中にあるブドウ糖を体の細胞に送り込み、エネルギーに変えたり、エネルギーとして蓄えたりする働きを持っています。ところが、糖尿病の人はインスリンがうまく作用しないため、血液中のブドウ糖が残ってしまいます。ブドウ糖が残るとエネルギーが筋肉や内臓などに運ばれないため、全身のエネルギーが不足し、全身がだるく、疲れやすくなってしまうのです。

目がかすむ

私たちの目は、瞳から入った映像を網膜に投影することで、見た物を視覚として捉えています。網膜には毛細血管が密集しているので、血液がしっかり送られないと目のかすみなどの症状が現われます。

糖尿病になり高血糖の状態が続くと、血液がどろどろになり、血管が閉塞しまい、眼内の血管が詰まって網膜に栄養や酸素が行き渡らなくなります。そのため、糖尿病になると目のかすみが現われるのです。

尿の泡立ちがなかなか消えない

健康な人でも尿が勢いよく出ると、尿が泡立つことがありますが、時間がたつと泡は消えてなくなります。しかし、時間が経っても泡が消えない場合は、尿にタンパク質が出ている可能性があります。糖を多く含む食べ物を食べた後に、尿の泡立ちが強くなる場合は糖尿病かもしれません。

立ちくらみ

立ちくらみは体調不良や疲れで起こりやすいですが、実は糖尿病のサインでもあります。立ちくらみは、血液の流れが悪くなり、脳内に血液や酸素の供給量が一時的に減少すると起こります。糖尿病になると自律神経の働きに障害が起こることがあります。そうすると、血液の流れが滞り、立ちくらみが起こりやすくなります。

糖尿病の末期症状

糖尿病が進行すると、臓器や神経に異常が起こり、さまざまな合併症を引き起こします。一般的に、発症から10年以上放置していると、目、腎臓、神経に異常が出ると言われており、これを三大合併症と言います。

糖尿病網膜症

糖尿病の病状が進行すると、血管がつまり網膜の毛細血管まで酸素が行き渡らなくなり、網膜酸欠状態に陥ります。その結果、新しい血管が作られますが、新生血管はもろいため出血しやすく、目のかすみ、飛蚊症、視力の低下、視野が狭くなると言った症状が現われ、進行すると網膜剥離が起こり、最終的に失明する恐れもあります。

糖尿病腎症

糖尿病を長年放置すると尿にアルブミンという物質が増え、これが増加するとタンパク尿になり、腎臓の血管がもろくなり、たんぱく尿やむくみ、高血圧が起こります。腎機能がさらに悪化すると腎不全を起こし、人工透析が必要になります。

糖尿病神経障害

高血糖状態が続くことにより、知覚神経・自律神経に異常が起こり、しびれ、痛み、発汗コントロールの異常、下痢、排尿障害、勃起障害など、さまざまな障害が起こります。同じ糖尿病の合併症である腎症や網膜症が自覚症状のないまま5年、10年と経過してから発症するのに対し、神経障害は自覚症状がごく初期の段階から現れるのが特徴です。

初期症状段階で血糖コントロールを

糖尿病は放置すると深刻な合併症を引き起こす恐れがあります。これは、高血糖状態が続くと血液の流れが滞り、酸素や栄養が細胞まで届かなくなるためです。合併症が起こる前に、食生活の改善や運動を取り入れるなどして、血糖値をコントロールしていきましょう。また、神経障害は初期段階から現れやすいので、異常に気付いたら速やかに医療機関を受診し、早期に治療を受けることをおすすめします。

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