血糖値を下げるその他の飲み物とは?

天然水(ミネラルウォーター)

天然水(ミネラルウォーター)には硬水と軟水の2種類があります。マグネシウム・カルシウム塩・マグネシウム塩が一定水準より少ない水を軟水、一定水準よりも多く含まれた水を硬水といいます。

日本国内のミネラルウォーターは軟水が多く、欧州のものは硬水が多いのが特徴。欧州のミネラルウォーターにはマグネシウムが多く含まれおり、軟水に慣れている日本人が飲むとお腹を壊してしまうことがあるため、硬水を飲む際には注意が必要です。

糖尿病に天然水が効果的なのかを調査

天然水にはシリカ(シリカ)が含まれています。ケイ素(シリカ)は血管中のプラークを分解して排出させ、血液の流れをスムーズにする作用があります。また、傷ついた血管や詰まった毛細血管を修復して、血管を強くする働きもあります。

糖尿病は血流障害が深く関わっていることから、シリカを摂取することは無駄ではありません。間接的に糖代謝機能を上げる効果が期待できます。

シリカを含む天然水を選ぶポイントは、まずシリカ(ケイ素)の含有量が豊富であること。そして、抗糖尿病のエビデンスがあることが重要です。

天然水に含まれるミネラル一覧をチェック

天然水にはカルシウムやナトリウム、マグネシウムといったミネラルが豊富に含まれています。ミネラルは健康維持のために欠かせない成分ですが、ミネラルは体内に蓄積しておくことができないため、不足しがち。ですが、日頃の飲み物を天然水に変えるだけで、一定のミネラルを摂取できます。次のページでは天然水に含まれるミネラル成分について詳しくまとめています。

トクホ飲料(お茶)

トクホとは特定保健用食品のことで、効果が期待できることが認められた食品です。トクホのなかで、血糖値の上昇を抑える効果が認められている成分は難消化性デキストリン・L-アラビノース・難消化性再結晶アミロース・グァバ葉ポリフェノール・豆鼓エキスの5種類です。(※2018年2月時点)

糖尿病へのアプローチなら、この5つの成分に着目するとよいでしょう。次のページではそれぞれの効果・効能について紹介しています。

温泉水

温泉水を飲むことを「飲泉」といい、ヨーロッパ諸国は古くから健康維持を目的とした飲泉が行われてきました。日本でも注目を集め始めており、飲泉所を設置する温泉地や施設が増えてきています。

温泉水にはマグネシウムやカルシウム、炭酸水素イオン、硫酸イオンが主に含まれています。でも、糖尿病の治療や予防への効果はあるのでしょうか。次のページで詳しくまとめました。

牛乳

高脂肪で高たんぱく、血糖値を下げる飲み物としては、一見、正反対とも思える牛乳。しかし、近年では、糖尿病へのはたらきや血糖値抑制への作用などの効果が、各種研究で発表されるようになりました。

ある研究では、「朝食に牛乳を加えるだけで血糖コントロールが優位になり、糖尿病管理が改善する可能性がある」という結果が。また、外国の大学では、「心疾患や脳卒中などのリスクを下げる効果もある」という研究結果も発表されています。

牛乳には、まだまだ未知の可能性があるのでしょうか。身近な飲み物である牛乳の、そんな知られざる血糖値、糖尿病との関係について探っていきます。牛乳がタンパク質の吸収を遅らせるはたらきについても、見ていきましょう。

豆乳

栄養豊富ながら高脂肪の牛乳に対し、ヘルシーなイメージのある豆乳。牛乳がいいのか、豆乳がいいのか、気になるところではないでしょうか。そんな豆乳と牛乳との違いについて、糖質面を中心に調べていきます。豆乳には血糖値を抑えるはたらきがあるのか、糖尿病への作用はあるのかなどについてもリサーチ。ぜひ参考にしてください。

あわせて、「調整豆乳と無調整豆乳の差がよくわからない」「どっちが血糖値にいい飲み物など?」という疑問に対し、その違いについても解説。調整豆乳と無調整豆乳の違いは明確に定められていて、成分でチェックすることができます。

豆乳そのものも厚生労働省によって定義づけられているので、そのあたりについてもご紹介していきましょう。

コーヒー

血糖値が気になる方のなかには、「無類のコーヒー好き」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、一般的に「缶コーヒーは糖尿病や血糖値の高い人はダメ」といわれています。その理由は何なのでしょうか。血糖値への缶コーヒーのリスクについて、少し詳しく見ていきましょう。

その一方、「無糖コーヒーは血糖値によい」という研究もあります。当然、無糖ですから糖尿病でも大丈夫なのは理解できるでしょう。一体、コーヒーにはどのような効果があるのでしょうか。また、いいとされるコーヒーも、何杯まで飲めるのでしょうか。1日あたりの摂取目安についても、調べてみました。

コーヒー好きの方は、ぜひ目を通してみてください。

ジュース

一概にジュースといっても、「血糖値が高いからダメ」というわけではありません。ジュースにもピンからキリまであるからです。当然、加糖しているジュースはNGですが、そうでなければ飲んでいいものもあります。

そのために知っておかなければならないのが、「糖類」と「糖質」の違いです。また、「糖質ゼロ」「糖類ゼロ」のジュースを飲むときに注意しなければいけないポイントについても、ぜひ覚えておきましょう。「糖類ゼロだから大丈夫」「糖質ゼロだから糖尿病でも飲める」、というわけではありません。「ゼロ」という言葉に惑わされないようにしてください。

100%果汁ジュースの血糖値への影響や、丸ごと果実を食べる場合とジュースの場合とで異なる研究結果などについても要チェックです。

トマトジュース

ジュースとは反対に、健康的なイメージの強いトマトジュース。そのイメージどおり、糖尿病の予防や血糖値上昇の抑制などのはたらきが期待できる飲み物です。なぜトマトジュースが血糖値に作用するのか、そのしくみについて見ていきましょう。

なかでも知っておきたいのが、トマトに含まれる「リコピン」。このリコピンのはたらきによって、さまざまな健康効果をえられるのです。リコンピンの特徴や特有の作用などについてまとめているほか、トマトをそのまま食べるよりもトマトジュースのほうがリコピンを摂取しやすいワケなども解説しています。

トマトジュースをより効果的に飲むための、ワンポイントアドバイスなどもまとめていますので、あわせて参照ください。

炭酸水

清涼飲料水・ソフトドリンクも、決して「血糖値が高いから」「糖尿病を予防したいから」ダメというわけではありません。ときには、炭酸の飲み物を口にしたくなるときもあるでしょう。そんなときは、必ず無糖のものを選ぶこと。いうまでもなく、一歩間違えると大変なことになります。

コーラ好きの方もいらっしゃるでしょうから、「コーラは危険なのか」についても説明していきましょう。研究機関によるコーラの糖尿病発症リスクなども取りあげていますので、一読ください。

また、ゼロカロリー飲料や低下カロリー飲料に潜む危険性についても解説。油断して飲んでしまうと、取り返しのつかない事態となることもあるので、しっかりと覚えておきましょう。

お酢

からだにいいことで知られている、酢。血糖値にはどのようなはたらきがあるのでしょうか。酢の血糖値上昇への効果をはじめ、簡単な利用法についても紹介しています。どの程度の酢を摂取することで、どのくらいの血糖値への効果があるのか。ある実験をもとに、具体的な酢のパワーを調査してみました。

そして、ここ数年、とくに注目されることの多くなったリンゴ酢についてもピックアップしています。リンゴ酢が糖尿病に作用するという理由についてもチェックしていきましょう。

ですが、酢に副作用や飲みすぎが不安な方もいらっしゃるかもしれません。そこで、飲み過ぎても心配のない、おすすめの飲み物についても取りあげています。血糖値の気になる方は、ぜひご覧ください。

緑茶

日本や中国などで古くから飲まれている緑茶。食事や仕事のときなどには緑茶が欠かせないという方も、きっと多いことでしょう。

緑茶には、がんの抑制効果、抗アレルギー効果、美容効果など、さまざまな効果があると考えられています。それら期待されている効果の中の一つが、食後血糖値の上昇抑制効果。富山薬科大学を始めとした国内の研究グループを始め、米国ペンシルヴァニア州立大学などの海外の研究グループも、緑茶に期待される血糖値上昇抑制効果に注目しています。

ある報告によると、緑茶の名産地として知られる静岡県や埼玉県狭山市の方々の健康寿命は、日本人の平均的な健康寿命に比べて長いとされています。緑茶が持つとされる血糖値上昇抑制作用が、健康寿命の長さにも関与しているのかもしれません。

飲むヨーグルト

国内の複数の研究機関から、「食前のヨーグルトの摂取が、食後血糖値の急上昇を有意に抑える」との報告が上がっています。もとより、食前に野菜を摂る「ベジタブルファースト」が食後血糖値の上昇を抑えることで知られていますが、「ヨーグルトファースト」は「ベジタブルファースト」を上回るほどの血糖値上昇抑制効果を持つ、との研究報告でした。

一般にヨーグルトは、食後のデザートとして位置付けられている食べ物。乳酸菌が持つとされるさまざまな効果も期待されていることから、今まで通り、食後にヨーグルトを食べても全く問題ありません。

ただし、食後血糖値の上昇を抑える目的でヨーグルトを摂る人は、「ヨーグルトファースト」を実践したほうが良さそうです。食前にヨーグルトを食べることに違和感のある方は、飲むヨーグルトを摂取するようにしてみてはいかがでしょうか?

青汁

青汁の販売で知られるキューサイ株式会社の研究グループは、ヒトを対象とした臨床試験において、青汁の摂取が食後血糖値の上昇を有意に低下させることを確認しました。

複数の被験者グループに分けて行った試験では、青汁7g以上を含んだ食事を摂ったグループにおいて、食後血糖値の上昇が抑えられたとのこと。高血糖を指摘されている方には、朗報となりそうな研究報告です。

なお研究グループは、青汁に含まれる食物繊維が血糖値上昇を抑えたと考察していますが、青汁には食物繊維以外にも、ポリフェノールやビタミンB1、亜鉛など、血糖値の上昇抑制に貢献する成分が豊富。高血糖を指摘されている人は、ぜひ青汁に注目してみましょう。

アセロラドリンク

「ビタミンCの王様」とも呼ばれる真っ赤な果実のアセロラは、その肩書き通りビタミンC含有量が非常に多く、さらにポリフェノールの1種である「アントシアニン」も含んでいる果実です。

ビタミンCやアントシアニンは抗酸化作用を持つ物質として知られ、糖尿病だけでなく様々な病気の予防や、美容に効果があると期待されています。

そのため、アセロラの健康増進効果に関する研究は各地で行われており、東海学園大学や名古屋大学大学院などによる共同研究チームや、食品メーカーのニチレイが参加するニューフード・クリエーション技術研究組合といった研究機関から、アセロラドリンクに血糖値上昇抑制効果が認められたという報告がされています。

紅茶

1日4杯の紅茶が糖尿病リスクを20%も低減したり、紅茶に含まれるポリフェノールが血糖値上昇を抑制したりするという研究報告が、ドイツのデュッセルドルフ大学や日本の早稲田大学などの研究チームから発表されました。

早稲田の高見澤博士の研究によれば、紅茶ポリフェノールには炭水化物を糖に分解する消化酵素の働きを抑制する作用があり、食事の際に紅茶を一緒に飲むことで、血糖値の急な上昇を抑えられるとされています。そのため、紅茶ポリフェノールは糖尿病の予防に効果が期待できると示唆されています。

ただし、体質や病歴によっては紅茶の飲み方に注意すべき点もあり、まずは紅茶と糖尿病の関係について把握しておくことが大切です。

アルコール

アルコールには、適切な量を守って摂取することで、糖尿病の発症を予防する働きがあると考えられています。

しかし、一方でアルコールを過剰に摂取した場合、糖尿病のリスクが増大することも報告されています。その上、アルコールが原因の糖尿病は血糖コントロールが難しく、過度な飲酒は他にも心身に様々な悪影響を与えるため、注意しなければなりません。

なお、厚生労働省が定める1日のアルコール摂取目安量は男性で約20g、女性ではそれ以下とされていますが、生まれ持った体質や年齢によって「適量」は変わるため、自分にとって適した酒量を判断することが大切です。また、お酒の飲み方によって引き起こされる低血糖発作なども存在します。

シークァーサードリンク

沖縄県で生産されている柑橘系果物のシークァーサーには、糖尿病予防や抗がん作用、アルツハイマー型認知症の予防といった様々な効果があると期待されています。

シークァーサーがそれほどまでに健康増進効果を持つとされる理由は、シークァーサーに特に多く含まれるフラボノイドの1種「ノビレチン」です。

ノビレチンは、体内でアディポネクチンという物質の分泌を促進し、このアディポネクチンが糖代謝をサポートして、インスリンの機能を高めることが複数の動物実験によって示唆されています。

また、シークァーサーの名産地である沖縄県大宜味村は「長寿日本一の里」とも呼ばれており、シークァーサーやノビレチンは長寿の秘訣かも知れません。

プロテインドリンク

プロテインドリンクは筋肉をつけたい人やプロのアスリートが飲むものというイメージがありますが、実は血糖値やダイエットにも役に立つ飲み物です。筋肉をつけたい場合は運動直後に飲むというのが一般的ですが、毎回の食事の前にプロテインドリンクを飲むことで、タンパク質が食事よりも先に腸に達し、糖の吸収を穏やかにしてくれます。

食事による急激な血糖値の上昇や下降を穏やかにしてくれるのです。肉や魚があまり食べられないという人は、プロテインドリンクを上手に活用して栄養を補給するだけでなく、血糖値へも良いアプローチをしてみてはいかがでしょうか。

ルイボスティー

ルイボスティーは、スッキリとした飲み口ではあるものの、やや癖のある味をしています。そのため飲む人を選びがちですが、ルイボスティーに含まれているアスパラチンには、血糖値の上昇を抑える働きが示唆されています。その他にも必須のミネラルを多種含んでいるのも特徴です。ただし、味を調えるためお砂糖を入れてしまと、せっかくの効果も無駄になってしまうでしょう。

杜仲茶

ミネラルやビタミンを多く含む杜仲茶。健康に気遣う人やダイエットしている人に選ばれています。杜仲茶にはアディポネクチンというホルモン分泌を促進させるそうです。アディポネクチンはインスリンの分泌を促す働きがあると言われており、アディポネクチン濃度が高いほど糖尿病のリスクが下がっていると結論づける研究もあるほど。独特な風味なので人を選びますが、気になる人は試してみても良いでしょう。

麦茶

夏の定番の飲み物と言えば麦茶です。ミネラルが豊富で香ばしい風味が人を選ばず、多くの家庭で飲まれています。そんな定番ともいえる麦茶には抗酸化作用があることが分かっています。抗酸化作用そのものは、血糖値を下げはしませんが、糖尿病にまつわるさまざまな合併症のリスクを下げる働きに注目が集まっています。長く愛されてきたのには、理由があると思わせる結果となりました。

ブレンド茶

さまざまな茶葉をブレンドして、独自の効果を狙ったブレンド茶。血糖値の上昇を穏やかにする、脂肪を付きにくくする…など効果は商品によって違います。ブレンド茶が血糖値を下げる研究と言った研究は見つかりませんでしたが、ブレンド茶に使われる一部茶葉にかんする試験が見つかりました。また、難消化性デキストリンやサラシアを配合したブレンド茶などもあり、血糖値を下げたい人向けの商品もいろいろとあるようです。

乳酸菌飲料

腸内環境は体調と密接にかかわっていることが分かっています。乳酸菌飲料は、そんな腸内環境を整えるサポーター的な飲み物です。乳酸菌の中には、体内への糖の取り込みを阻害する働きを持つものもありました。しかし、飲みやすくするために糖質が含まれているものも多く、成分表をきちんと確かめてから購入する必要があります。

ココア

ほっと一息つきたいときに、甘いココアはピッタリです。しかし、その甘さは砂糖によるもの。そのため、砂糖や牛乳などで味付けがされている調整ココアの摂りすぎには注意が必要となります。しかし、ピュアココアは、ポリフェノールやフラバノールが含まれており、インシュリン抵抗性の改善がされたという研究結果が報告されています。上手に付き合う必要がある飲み物と言えるでしょう。

甘酒

甘酒に血糖値を下げる効果はあるでしょうか。甘酒は発酵食品です。発酵食品には血糖値を下げる効果が確認されていますので、甘酒にも血糖値を下げる効果があると考えられています。

甘酒には米麹甘酒と酒粕甘酒の2種類があり、米麹甘酒についての研究では、米麹甘酒に含まれるイヌリンなどの食物繊維が血糖値の上昇を抑えることや、食後の血糖が気になる人は少量ずつに分けて飲むことで血糖値の上昇が抑制されるがわかりました。

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