ココア

ココアと血糖値との関係

アイスでもホットでも、その甘さが優しいココア。好んで良く飲んでいる方も多いでしょう。注意したいのは市販のココア飲料です。甘く味付けされており、ときには生クリームなどがトッピングされているものもあります。これらには、おいしく飲むために砂糖が使われていることが多く、その分糖質も高めです。血糖値を気遣っている人は、頻繁に飲むのははばかられます。

糖質をおさえたものや砂糖が加えられていないココアパウダーが販売されています。ココアを楽しみたい!といったときはこうした糖質が少ないものを選んで利用するといいでしょう。砂糖がないとおいしく飲めないときは、血糖値を上げにくいオリゴ糖や希少糖を取り入れてくださいね。

ココアの成分が血糖値を下げる?

ココアには、カカオポリフェノールやフラバノールといった成分が含まれています。また、食物繊維も豊富です。甘いイメージのココアですが、ピュアココアパウダーには、砂糖や乳成分が入っていないため、糖質はほとんど含まれていません。

ポリフェノールやフラバノールには、抗酸化作用や血管の拡張作用、インスリン抵抗性の改善といった健康効果が期待できます。

健康のためココアを取り入れるときは、ピュアココアを飲むようにするといいでしょう。

ココアを使った血糖値に関する研究はある?

チョコレートやココアを使った介入研究の概要を紹介します。フラボノイドの1種である振らばノールを含んだココアを使った二重盲検並行群間比較試験では、大きく低フラバノールと高フラバノールのどちらかを摂取するグループに分け、さらにプラスで運動をするグループとそうでないグループに分けて12週間の試験がおこなわれました。

結果、高フラバノールを摂取していたグループは、運動をする・しないにかかわらず血管の拡張性が改善し、インシュリン抵抗性や血圧などが低下。このことから、フラバノールを含むココアには、血糖値の改善が期待できると考えられます。別の試験では、善玉コレステロールを増やし、インシュリンの増加が見られたという結果もでています。

ココア飲むときに気を付けたいこと

ピュアココアに対し、砂糖や牛乳などが加えられているものを調整ココアと言います。砂糖が入っているため、血糖値が気になる方は量を摂りすぎないようにする必要があるでしょう。ピュアココアを使うときも、砂糖を入れすぎないようにしてくださいね。

エビデンスの参照先 ※1:NIKKEI STYLE,「ココアに7つの健康効果 冷え解消や筋力アップにも」
※2:日本チョコレート・ココア協会,「Q10-2 糖尿病」
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