タピオカドリンクと血糖値の関係
巷で流行っているタピオカドリンク、一体どんな飲み物なのでしょうか。結論から言うと、タピオカドリンクは非常に多くの糖を含んだドリンクです。まず、黒いモチモチしたタピオカですが、これはキャッサバと呼ばれる芋を粉にし、小さな玉状にこねて茹でたものです。キャッサバ自体がでんぷん質なので糖を多く含みます。
また、タピオカドリンクはミルクティーに入っていることが多いですが、冷たくして飲んでも甘く感じるように多くの砂糖を入れています。タピオカだけでなくタピオカ以外の部分にも砂糖が含まれているので、想像以上に多くの糖を摂取していることになります。
飲めば血糖値を大きく上昇させてしまうでしょう。飲むタイミングや頻度に気を付けたいですね。
でんぷんが血糖値を上昇させる
タピオカがキャッサバと呼ばれる芋からできているのは上に述べた通りですが、芋の主要成分はでんぷんです。
キャッサバの主要成分のでんぷんは口から摂取されると胃で消化され、腸で吸収されることになります。消化の過程で、でんぷんは糖に分解され体内へ。過剰な摂取は一気に血糖値を上げることにつながるので、気を付ける必要があります。
タピオカドリンクを使った血糖値に関する実験はある?
タピオカドリンクを使った血糖値に関する実験を探しましたが、見つかりませんでした。しかし、一説によればタピオカドリンク1杯あたり角砂糖20個程度の糖分がふくまれているとも言われます。
WHO(世界保健機関)によれば、成人の1日の砂糖摂取量の目安は25g。これは、肥満や虫歯などにならないための指針です。とすると、角砂糖は1つ3~4gなので、6~8個までが健康的な砂糖の量。倍以上の砂糖が含まれるタピオカドリンクを飲んだ日は、甘いものを控える必要がありそうです。
キャッサバについてのまめちしき
タピオカの原料となるキャッサバについて調べてみました。
タピオカの原料であるキャッサバは、東南アジアでは主食とされている国もあり、栄養価の高さがうかがえます。生のキャッサバはシアン化合物という体に毒のある成分を含んでいます。そのため、生の状態で日本へ輸入することが禁じられている芋です。日本へは、タピオカ粉のかたちで輸入されています。
タピオカ粉は小麦粉などに含まれるグルテンをほとんど含みません。そのため、グルテンフリー食材として活用されています。タピオカを使ったパンはグルテンアレルギーがある方でも食べることができるため、非常に重宝されているようです。
タピオカドリンクを飲むときに気を付けたいこと
タピオカドリンクは糖分もカロリーも高い飲み物です。巷では、お腹いっぱいになるからと、タピオカドリンクだけで食事を済ませてしまう若者もいるのだとか。偏った食事となってしまうことは言うまでもありませんし、通常の食事に比べて糖分が多いため、過剰な摂取を長く続けると糖尿病になってしまう可能性もあります。
2~3日に1杯、他の食事での糖分摂取を控えるようにして楽しむ分にはかまわないでしょう。牛乳を豆乳にしたり、ミルクティーではなく甘さを抑えた別の飲み物に入れて楽しむと言った方法も有効かもしれません。
急激な血糖値上昇をさけるなら、一気にではなくゆっくり味わって飲むこと、食物繊維の豊富な食事の後に楽しむことなどがあげられます。