糖尿病患者が食べてもいいもの悪いものリスト【果実類】

果実類

fruit

果実類は糖尿病に良いのか?

果物には糖分が含まれているので、糖尿病患者や予備群には適していないと誤解されがちですが、果物には健康な体を創るための栄養素が豊富に含まれています。日本糖尿病学会でも1日あたり80kcalの果物を摂るように推奨しており、糖尿病の食事療法にもぜひ摂り入れたい食品です。

果物が糖尿病に適している理由は、果物に多く含まれる酵素にあります。酵素は消化を手助けする作用があるため、インスリンにあまり頼らなくてもエネルギーに転化できます。また、炭水化物の吸収をおだやかにしてくれる、食物繊維も豊富に含まれていることも、果物が推奨される理由のひとつです。

ただし、血糖値をまったく上げないわけではないので、一度にたくさん摂るのではなく、1日2回に分けるなどして摂取するのが望ましいでしょう。夕方や夜に食べると睡眠中に血糖値を上げてしまうことになるため、基礎代謝が高い朝に摂るのがおすすめです。

果実類の食べていいもの
・悪いもの

最近、スーパーなどで売られている果物はどれも甘く、食べやすくなっていますね。その反面、糖度の過剰摂取も懸念されます。より効果が期待できる果物を知り、うまく活用していきましょう。

食べて
いいもの

  • ・ブルーベリー・ブドウ・リンゴ・グレープフルーツなど、食物繊維が豊富に含まれる果物

食べて
悪いもの

  • ・缶詰の果物やドライフルーツなど糖度の高いもの

なぜ食べていいのか?

ブルーベリー・ブドウ・リンゴ・グレープフルーツなど、
食物繊維が豊富に含まれる果物

果実類のなかでも、糖尿病に非常に有効であるとされているのが上記に挙げた、ブルーベリー、ブドウ、リンゴ、グレープフルーツなどです。これらの果実に共通しているのは、食物繊維が豊富なこと。食物繊維は炭水化物の吸収をおだやかにする作用があるため、血糖値がゆるやかに上昇します。特にブルーベリーは食物繊維を非常に多く含み、その効果は群を抜いています。目の健康にもいいアントシアニンや抗酸化作用を持つカテキンなどの栄養素も豊富に含んでいますし、積極的に摂りたいです。

なぜ食べてはいけないのか?

缶詰の果物やドライフルーツなど糖度の高いもの

缶詰に入っている果物やドライフルーツは糖度が高いため、糖尿病食品交換表では果物ではなく嗜好食品として扱われています。ゆえに、糖尿病の方や予備軍の方は一般的にあまりおすすめされていません。また、ビタミンCの含有量も生の果物より少ない為、ビタミン摂取を目的とする際には生の果物の方が適しています。また、カリウムが豊富に含まれているので、糖尿病腎症や腎臓疾患のある人も注意が必要です。

ただし、天日干しにした砂糖不使用のドライフルーツを選べば糖尿病患者の人でも食べることができます。糖度が抑えられ、果物本来の酸味と甘みも楽しむことができるので、ドライフルーツを食べる際には砂糖不使用タイプを選ぶようにしましょう。

TOP