糖尿病患者が食べてもいいもの悪いものリスト【調味料】

調味料

seasoning

調味料は糖尿病に良いのか?

料理を美味しくするために超魅力は欠かせない存在。でも、使い過ぎてしまうと塩分の過剰摂取となり、糖尿病のリスクを高めたり、悪化させたりする恐れがあります。

日本で使われている代表的な調味料と言えば、「サシスセソ」の5つ。「サ」の砂糖、「シ」の塩、「ス」の酢、「セ」の醤油、「ソ」の味噌です。これらの調味料は何かの食材と一緒に摂るため、量を把握しにくいものです。知らず知らずのうちに塩分や糖分を摂り過ぎないよう、注意が必要です。

調味料にはエネルギーを計算するものと、計算しなくていいものが存在します。計算する調味料は、砂糖やみりん、味噌、ケチャップなどのカロリーの高いものです。

例えば、味噌は小さじ1杯が0.15単位、砂糖は小さじ1杯が0.15単位、トマトケチャップは大さじ1杯が0.3単位といった具合に、単位化されています。糖尿病の食品交換表では、1日あたりの調味料の摂取目安は0.6単位となっていますので、うまく組み合わせながら摂っていく必要があります。

慣れるまでは計量スプーンを使い、1日の食事の中でどの調味料をどこにどれだけ使うかを計算しておくと良いでしょう。また、七味唐辛子やスパイス、生姜などの香辛料を使ったり、出汁を活用したりすると風味が増すため、薄味でも美味しく食べられます。

例えば、主食には塩を使い、副菜には醤油やみりんを使った煮物にするなど、味にメリハリをつけることがポイントです。

調味料の食べていいもの
・悪いもの

醤油や味噌といった日本ならではの調味料はもちろん、今ではさまざまな調味料が販売されています。一体、糖尿病にはどのような調味料が適しているのでしょうか。

食べて
いいもの

  • ・味噌
  • ・酢
  • ・ソース

食べるときに
気をつけたいもの

  • ・醤油
  • ・塩

なぜ食べていいのか?

味噌

日本の代表的な発酵食品である味噌。実は、血圧の上昇を抑え、脳卒中や心筋梗塞のリスク低下に期待が持てることが分かっています。味噌にはもちろん塩分が含まれていますが、日本人に心筋梗塞が少ないのは味噌を摂っているからとも言われています。味噌には塩分の影響を緩和する物質が含まれており、特に熟成味噌は高い効果を持っていることが分かっています。

酢に含まれる酢酸には消化された栄養素をゆっくり運ぶ作用があり、胃から腸への移動が遅くなるため、食後の血糖値がゆるやかに上昇すると言われています。食事の前に酢を大さじ1杯飲むだけで食後の血糖値の上昇が抑えられるという研究結果もあるので、ぜひ試してみてください。特に有効なのが、ワインビネガーとリンゴ酢です。

ソース

糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防に大切なのは、油脂分や塩分の摂り過ぎに注意することです。ソースは味がしっかりしているので糖尿病には悪いのではないかと想像する方も多いでしょう。しかし、醤油よりも塩分が少なく、マヨネーズに比べてカロリーも低いのです。大さじ一杯で比較すると、ソースの塩分は薄口しょうゆの約1/2、カロリーはマヨネーズの1/6になります。たくさんの野菜や果物、香辛料も含まれていて栄養もあるので、使い過ぎに注意しながらも積極的に活用したい調味料です。

なぜ気をつけないと
いけないのか?

醤油

醤油を摂り過ぎると塩分が過剰になり、高血圧や動脈硬化、糖尿病のリスクを高めてしまいます。濃口、薄口がありますが塩分量が高いのは薄口しょうゆです。可能な限り、減塩醤油を使いましょう。塩分は、1日10g未満、できれば8g以下におさめるように心掛けましょう。

塩分の摂り過ぎは高血圧の原因にもなり、糖尿病の影響も懸念されます。1日10g未満、できれば8g以下におさめるように心掛けましょう。

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