カフェオレ

カフェオレと血糖値の関係

カフェオレに、砂糖を入れるかどうかで、血糖値との関係はまったく変わってきます。

カフェオレに砂糖を入れない場合

カフェオレは、コーヒーと牛乳のような乳を合わせた飲み物です。

コーヒーには、クロロゲン酸と呼ばれるポリフェノールが含まれており、血糖値を下げる効果があることが分かっています。

また、牛乳の脂肪やタンパク質が糖の吸収を遅らせ、食後の血糖値の上昇を緩和することも分かっています。

カフェオレに砂糖などの糖類を入れなければ、カフェオレには、食後の血糖値を下げる効果があると言えます。

カフェオレに砂糖を入れた場合

カフェオレに砂糖を入れた場合は、コーヒーや牛乳がもつ、血糖値を下げる効果よりも、血糖値の上昇の効果のほうが強くでると考えられます。

カフェオレを飲むときは、砂糖を入れないか控えめにするのが望ましいと言えそうです。

カフェオレと血糖値に関する研究はある?

カフェオレにかんする研究は見つかりませんでした。そこで、コーヒーと牛乳それぞれの血糖値にかんする研究を紹介します。

コーヒーと血糖値に関する研究

コーヒーに含まれるポリフェノール、クロロゲン酸が食後の血糖値の上昇を抑制する効果があることを熊本県立大学の研究チームが報告しています。

この研究では、ラットを使い、クロロゲン酸が糖質の消化酵素のα-アミラーゼとα-グルコシターゼの活動を阻害する作用があること、ラットの血糖上昇を抑制することを発見しました。クロロゲン酸の濃度が濃いほど、その作用は強くなりました。

このことから、コーヒーには、食後の血糖値の上昇を抑制する効果があるといえます。

牛乳と血糖値に関する研究

牛乳に含まれる脂肪やタンパク質が糖質の吸収を遅らせ、血糖値上昇を抑制するという研究報告があります。また、ミルクたんぱく質にインスリンの分泌を促進させるはたらきもあるようです。

このことから、牛乳には、食後の血糖値の上昇を緩和する作用があると考えられています。

カフェオレを飲む時に気を付けたいこと

砂糖を入れないカフェオレには、血糖値の上昇を緩和する効果があり、飲んだ後の血糖値を心配する必要はありません。

しかし、砂糖を入れたカフェオレの場合は、コーヒーや牛乳のもつ血糖値上昇を抑える効果よりも、砂糖を入れたことによる血糖値の上昇が上回ることが多くなります。そのため砂糖や飲む量は控えめにするのが良さそうです。

最近は、色々な種類のペットボトル入りのカフェオレが、コンビニエンスストアなどで売られています。ペットボトル入りのカフェオレは、手軽に飲めて、500mlと量も多く、しかも砂糖入りのものを多飲すると、糖分の摂り過ぎにつながり、通称、ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)になる危険性も。飲み過ぎにならないように注意しましょう。

エビデンスの参照先

※1:全日本コーヒー協会コーヒー図書館,ポリフェノール(クロロゲン酸)

※2:熊本県立大学環境共生学部食健康環境学科,栄養学雑誌, Vol. 62 No. 6, 323~327 (2004) 「ラットにおける食後の血糖値に及ぼすコーヒー豆の熱水抽出物の影響 」

※3:坂口名菜, 栄養学雑誌, Vol. 67, No. 1, P.9~13(2009),
「女子学生における牛乳の脂肪量による食後高血糖抑制効果の検討」

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