食事療法の気にすべきポイント
適性なエネルギー量の食事を
まず、食事療法の基本となるのが適正なエネルギー量を守ることです。適正なエネルギーは、年齢、性別、身長、体重、日々の運動量などによって一人ひとり異なります。
1日のエネルギー量の目安は、以下のように計算します。
エネルギー摂取量(kcal)= 身体活動量 (*1) ×標準体重(*2)
*1身体活動量(kcal)
*2標準体重(kg) = 身長(m) × 身長(m) × 22
規則正しい食事を
「夕食だけ食べる」「朝食を抜く」などのまとめ食いや、だらだらと間食を摂るなどの不規則な食事をしていると、血糖コントロールがうまくいきません。1日3回、規則正しい時間に、できるだけ均等に食べるようにしましょう。
交換表の活用を
適正なエネルギー量と栄養バランスのとれた食事をとるために、ぜひ活用していただきたいのが「糖尿病食事療法のための食品交換表(第7版)」です。食品交換表は、食事に多く含まれる栄養素によって6つの食品グループと調味料に分類したもので、80kcalに相当する量を1単位とし、栄養バランスの良い食事の配分列が示されています。
食事の際の注意点
- ゆっくりよくかんで食べましょう。
- 食品を計量する習慣をつけましょう。
- 食事記録をつけて、自分の食事を確認しましょう。
- 外食や惣菜は、栄養成分表示を活用しましょう。
- 菓子や清涼飲料などの砂糖の多い食品は控えましょう。
- 食物繊維を多く含む食品をとりましょう。
- 味付けは薄味にしましょう。
日常生活の際の注意点
- 規則正しい生活をしましょう。
- 定期的に体重を測定しましょう。
- 身体を動かす習慣をつけましょう。
- 禁煙しましょう。
- アルコール飲料は、原則として飲まないようにしましょう。