糖尿病の治療法【食事療法】

糖尿病治療、
最初の一歩、食事療法

糖尿病は、血糖値を下げる役割を持つインスリンと言うホルモンがうまく働かなり、高血糖の状態が続く病気です。インスリンの分泌は食事と深く関わっており、適切な食事療法を行えば、糖尿病の予防に繋がり、合併症や動脈硬化の発症や進行を防ぐことができます。運動療法や薬を飲むよりも効果があるとも言われていて、糖尿病治療の基本となる治療です。

食事療法の気にすべきポイント

適性なエネルギー量の食事を

まず、食事療法の基本となるのが適正なエネルギー量を守ることです。適正なエネルギーは、年齢、性別、身長、体重、日々の運動量などによって一人ひとり異なります。

1日のエネルギー量の目安は、以下のように計算します。

エネルギー摂取量(kcal)= 身体活動量 (*1) ×標準体重(*2)
*1身体活動量(kcal)
*2標準体重(kg) = 身長(m) × 身長(m) × 22

規則正しい食事を

「夕食だけ食べる」「朝食を抜く」などのまとめ食いや、だらだらと間食を摂るなどの不規則な食事をしていると、血糖コントロールがうまくいきません。1日3回、規則正しい時間に、できるだけ均等に食べるようにしましょう。

交換表の活用を

適正なエネルギー量と栄養バランスのとれた食事をとるために、ぜひ活用していただきたいのが「糖尿病食事療法のための食品交換表(第7版)」です。食品交換表は、食事に多く含まれる栄養素によって6つの食品グループと調味料に分類したもので、80kcalに相当する量を1単位とし、栄養バランスの良い食事の配分列が示されています。

食事の際の注意点

  1. ゆっくりよくかんで食べましょう。
  2. 食品を計量する習慣をつけましょう。
  3. 食事記録をつけて、自分の食事を確認しましょう。
  4. 外食や惣菜は、栄養成分表示を活用しましょう。
  5. 菓子や清涼飲料などの砂糖の多い食品は控えましょう。
  6. 食物繊維を多く含む食品をとりましょう。
  7. 味付けは薄味にしましょう。

日常生活の際の注意点

  • 規則正しい生活をしましょう。
  • 定期的に体重を測定しましょう。
  • 身体を動かす習慣をつけましょう。
  • 禁煙しましょう。
  • アルコール飲料は、原則として飲まないようにしましょう。

レシピ例も確認してみよう!

食品交換表は、どんな食品からどれだけの量を組み合わせれば良いかが示されていますが、栄養素別に見てもどんな献立が適しているのか想像しにくい、という方も多いと思います。そこで、以下のページでは血糖コントロールに役立つレシピをまとめてみました。朝食、昼食、夕食の3食別におすすめの献立を紹介し、エネルギー量や単位、GI値も掲載しています。是非日頃の食事に取り入れて、糖尿病予防や改善に役立ててください。

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