糖尿病の検査の種類
糖尿病の診断では、血糖値とHbA1cを基準にすると言いましたが、実際には以下の3つの検査を行いその結果をもとに総合的に判断します。
随時血糖検査
食後の時間を決めない状態で採血し、血糖値を測る検査です。健康診断などで測定する血糖値は、朝食後のケースが多いため、随時血糖値とも言います。随時血糖値が200mg/dL以上だと糖尿病型と診断されます。
随時血糖値は、何を食べたか、どのタイミングで測定するかによって値が大きく異なる為、検査前にとった食事や食後どれくらい経過しているかをきちんと伝える必要があります。
また、随時血糖値だけで糖尿病と診断するのは困難なので、HbA1cの検査も必要となります。
早朝空腹時血糖検査
検査当日の朝食を抜いた状態で血液を採取し、自動分析器にかけて血糖値を測定します。
食後は空腹時に比べると血糖値が高くなることが多いため、空腹時の血糖値を測定する場合は10時間以上の絶食を指示することがあります。一般的には、検査前日の夜から飲食を控え、翌日の早朝に採血します。
早朝空腹時血糖値検査で126mg/dLある場合は、糖尿病型と診断されます。
75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)
空腹時血糖が110~125 mg/dLの人、HbA1cが6.0~6.4%の人は、「糖尿病の疑いが否定できない」グループとされ、75gOGTTの検査が推奨されています。
75gOGTTは、10時間以上空腹状態を保った後、採血を行い、さらに75gのブドウ糖が入ったソーダ水を飲み、しばらくしてから再度採血を行う検査法です。ソーダ水を飲むと飲む前と飲んだ後に血糖値を調べます。
上記の検査で、どれかひとつでも血糖値に異常がある場合は糖尿病型と診断されます。別の日に再び検査を行い、血糖値に再度異常が認められた場合は、糖尿病の診断が確定します。