そもそも「そば茶」とは
昔はおそば屋さんにいった時に最初に出ていたそば茶ですが、今では健康に良い飲み物として飲む方が増えてきています。そばの実を原料として作られるそば茶に含まれるルチンという栄養素は、血管の修復作用があるため、糖尿病や脳卒中、高血圧など、生活習慣病と言われる多くの症状の予防に効果があるとされています。
また、エイジングケアやダイエットにも効果があるとされているため、生活習慣病を気にする人だけでなく、継続的に健康を維持したい人にも好んで飲まれています。
そば茶と糖尿病の関係
糖尿病を改善するためには、インスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」をいかに改善させるかということが一つの大きなポイントとなります。近年の研究では、抗酸化作用のある成分を摂取すると糖尿病の抑制にもつながることがわかっており、その原因はインスリン抵抗性が改善されたためではないかと言われています。
抗酸化作用のあるものには、コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」、お茶に含まれる「カテキン」などがあり、そば茶に含まれる「ルチン」もその一種です。また、ルチンは抗酸化作用だけでなく血管の修復機能もあり、ダイエット効果も見込めるため、他の生活習慣病も含めての改善に効果が期待されています。
そのほかそば茶を飲むメリット
糖尿病以外の効果について掘り下げていくと、そば茶に含まれるルチンには多様な効果が見られます。
まず、血管の修復作用により、血流の正常化を促す効果が期待できます。血管が弱ってくると毛細血管の機能に特に影響が出て、冷えが出たり、シミ、シワなどといった肌のトラブルを招いたりしますが、毛細血管を強くすることでまんべんなく血液がいきわたり、肌のトラブルを解消しやすくなりますよ。
日常的にルチンを摂取していくと血管が拡張されて、高血圧を抑制することにつながるというデータも。高血圧は自覚症状が少ない割に命に関わる病気を引き起こすことからサイレントキラーと呼ばれています。血管に柔軟性がなくなり拡張しにくくなることが高血圧の主な原因と言われていますが、ルチンを継続的に取り込むことで血管の柔軟性が高まり、結果的に高血圧やその背後にある脳卒中や心筋梗塞などの重い病気を予防することにつながります。悪玉コレステロールを分解する作用があると言われているので、血管を狭める原因となる悪玉コレステロールを分解でき、血管の修復作用と合わさってより効果的な血管の改善を目指せます。
そば茶のデメリット・副作用
ルチンを含むそば茶にはメリットが多い一方で気を付けるべき点があります。そば茶やルチン自体には副作用はないのですが、そばの実で作られているため、そばアレルギーの方はもちろんアレルギー反応が出てしまいます。場合によっては重篤な症状を引き起こす可能性もある為、そばはもちろん、そば茶も飲むのは避けてください。