糖尿病の治療方法

糖尿病の3つの治療法

糖尿病は、血糖値が高い状態が続く病気です。そのため、治療では血糖をコントロールして糖尿病ではない人と同じ健康寿命を保つことが目的となります。血糖をコントロールするためには、食事の見直しと、適度な運動が基本となります。そして、必要に応じて薬による治療も行われます。

薬物療法

食事療法や運動療法を続けてもうまくいかない場合は、薬物療法を始めることになります。糖尿病に使う薬は内服薬と注射薬の2つがあり、インスリンの分泌を増やしたり、働きを良くしたりして血糖値を下げるもの、糖の吸収を遅くするもの、糖の吸収を抑えて尿から糖を排除するものなどがあります。色々な選択肢がありますが、どの薬も用法どおりに服用しないと低血糖になるリスクもあり、リスクも伴う治療法です。

運動療法

食事療法と同様で、生活習慣の改善による治療法です。運動をすると筋肉の活動量が増し、インスリンの働きが改善します。さらに、食後から1時間経った頃に運動をすると、血液中のブドウ糖が筋肉にとり込まれやすくなり、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進されて血糖値が下がる効果も期待できます。

運動と言っても、早歩き、散歩、ジョギング、スイミング、サイクリングなど、誰にでも簡単にできるものです。糖尿病の予防・改善のほか、関節や骨、末しょう血管の強化、心肺機能の向上、筋力・体力増強、ストレス解消など、あらゆる効果が期待できるので、毎日積極的に運動を取り入れていきましょう。

食事療法

血糖値の降下に影響を与えるインスリンの分泌は、食事と深く関わっています。適正なエネルギー量の範囲内で栄養バランスのとれた食事療法を行えば、糖尿病の予防に繋がり、合併症や動脈硬化の発症や進行を防ぐことができます。運動療法や薬を飲むよりも効果があるとも言われるほど、血糖コントロールの基礎となる治療です。まとめ食べやだらだら食べなどは避け、規則正しい食事を心掛けましょう。

温泉療法

温泉療法は、その名の通り、温泉につかり病気を改善する治療法です。明治時代から高度成長前までは、温泉は「湯治場」とされ、お湯で病気を治す場所として捉えられていました。温泉につかると基礎代謝が上がり、インスリンの作用が活発になるため糖尿病の予防・改善にも優れた効果が期待できます。また、飲泉による糖尿病の改善効果はエビデンスもあり、食事療法、運動療法、薬物療法の3大治療に加え、第4の地用法として注目されています。

糖尿病予備軍は運動、食事の改善を

糖尿病予備軍の段階であれば、食生活の見直しや、運動を取り入れれば改善する余地がまだまだあります。栄養バランスの取れた食事や適度な運動を続け、血糖をうまくコントロールしていきましょう。

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