清涼飲料水に含まれる糖質とは?
驚くべきは、砂糖の含有量です。日本糖尿病学会では、1日の糖類の摂取量は、1日の摂取カロリーの5%未満にするよう勧告しています。一般的な成人の場合はだと90~100kcalになり、角砂糖に例えると4,7~5.2個に相当します。ところが、清涼飲料水の代名詞であるコカ・コーラには500ml缶に16.5個分もの角砂糖が入っています。一見すると少なく思える、いろはすりんご味も5個分の角砂糖が入っているのです。
- コカ・コーラ…角砂糖16個分
- ファンタ グレープ…16個分
- カルピス…18個分
- ポカリスエット…8個分
- アクエリアス…6個分
- いろはすリンゴ…5個分
※角砂糖4g計算
糖質を簡単にオーバーさせてしまう
夏の暑い日に汗をかいたとき、スポーツをしたときなどは、スポーツドリンクや炭酸飲料で喉を潤したくなるものです。しかし、糖分を大量に含む飲み物を摂ると、急性の糖尿病が起こる恐れもあります。
急性の糖尿病とは多くの糖質が含まれる清涼飲料水などの大量摂取によって血糖値が急上昇し、吐き気や腹痛、意識の薄れなどが起きることを言います。高血糖でインスリン分泌が追いつかず喉の渇きを繰り返すことで悪循環になります。
これは、10代~30代の若い世代に多い症状で、清涼飲料水が密接に関わっていると指摘されています。清涼飲料水に限らず、夏場にスポーツドリンクを何本も飲んだり、フルーツの缶詰やアイスクリームなどの摂取でも発症します。
ペットボトル症候群
多量の糖質を含む清涼飲料水を摂り、著しい高血糖状態に陥る症状を「ペットボトル症候群」と言います。これは俗称で、正式にはソフトドリンクケトーシスと呼ばれています。
上記でも述べましたが、1900年代には清涼飲料水を大量に飲む生活をしていた高校生が意識障害で病院に搬送され、ペットボトル症候群が注目されるようになりました。
糖質の過剰摂取が習慣になると、異常に喉が渇くため、多くの水分を摂取します。このとき、水やお茶を飲めば良いですが清涼飲料水を飲んでしまうと、さらに尿量が多くなり、喉の渇きが強まります。
血糖値が上昇すると、糖をエネルギーに変えるためにすい臓からインスリンが分泌されますが、血糖値が高すぎるとインスリンの量が不足し、糖分の燃焼が追いつかなくなります。
糖分を燃焼できなくなると、脂肪やタンパク質を燃やそうとしますが、その過程でケトン体という物質が作られます。これが血中に蓄積すると、全身の倦怠感、腹痛、嘔吐、ひどい場合は意識障害や昏睡に陥ることがあります。
飲み物の見直しを早急に
なにも気にせず毎日ガブガブと清涼飲料水を飲んでいる方は、早急に飲み物の見直しをおすすめします。味のある飲み物がどうしても恋しくなったら、糖質オフタイプを選んだり、水で濃度を薄めて飲んだりするようにしましょう。
清涼飲料水の代わりに飲むのは水やお茶など糖質ゼロのものがよいですが、飲み物として最も適しているのは天然水です。自然の中で生まれたもので身体の健康バランスを整えるためのミネラル成分が豊富に含まれているからです。
特に糖尿病予防を考えた場合には天然水の中でも血液の流れをスムーズにする働きがあるケイ素が多く含まれるものをおすすめします。ケイ素は糖尿病や脳卒中の原因となる血液中の糖分を抑制させる効果が期待されています。
またこれから飲み物の見直しをするなら過酸化状態の身体を還元する天然の還元水がおすすめです。還元水は一般的には水を電気分解して生成されるものですが、自然の中で天然に生成されたものは人工的なものより味わいがよく飲みやすいからです。
さらに成分の有効性を意識して選ぶのであれば、抗糖尿病のエビデンスがしっかりしたものにしてください。天然水によってミネラル成分の含有量は異なるため、研究結果などで効果が明らかになっている方が安心です。