ゼリー飲料

ゼリー飲料と血糖値の関係

糖質が含まれていないゼリー飲料はほぼ無いようです。大多数の商品に約4%~20%の糖質が含まれています。

ゼリー飲料は、清涼飲料水をゼリー状にしたものと考えることができます。清涼飲料水は、平均約10%という、多量の糖質が含まれていて、血糖値を上昇させる飲み物です。ゼリー飲料も、血糖値を上昇させる飲み物といえるでしょう。

ゼリー飲料とは

最近は食事代わりや栄養補給を目的にゼリー飲料を飲む方が増えているようです。また、仕事やスポーツなどでここぞというときのエネルギー補給としても飲まれています。

色々な目的をもった多くの種類が、飲料メーカーや食品メーカー、製薬会社などから販売されています。

ゼリー飲料のタイプ・目的としては、つぎのようなものがあげられます。

  • すばやくエネルギーを補給
  • もうひとがんばりしたいときに、パワーと元気を補給
  • 1日分のビタミンを補給
  • クエン酸を補給
  • スポーツとダイエットのために
  • ビタミンCを補給
  • 一食分の野菜を補給

このうち、糖質の含有量を明記した商品はあまり多くありませんが、明記されている商品について、表にまとめてみました。

商品 目的・タイプ 糖質 内容量 糖質含有率
A商品 カロリー摂取 31.2g 215ml 15%
B商品 食事代わり(レモン、バナナ) 7.5g 180ml 4%
C商品 こんにゃくゼリー(りんご) 15.2g 150g 10%
D商品 こんにゃくゼリー(もも) 12.2g 150g 8%
E商品 1食分の野菜を摂る 18.0g 150g 9%
F商品 素早くエネルギー補給 37g 150g 21%

この表から考えるに、ゼリー飲料には、約4~40%の糖質が含まれているようです。食事代わりに摂るゼリー飲料の中には、糖質含有率4%と、低めのものがあります。しかし、カロリー摂取やエネルギー補給を目的とするタイプのものは、15~20%と、糖質含有率がかなり高くなっています。

清涼飲料水の糖質含有率の平均が約10%なので、タイプによっては、清涼飲料水よりも糖質をかなり多く含むものがあることがわかりました。清涼飲料水ではないから、ジュースとは違うからとゼリー飲料を選択している人は、商品パッケージに記載されている栄養成分表をチェックして、糖質や糖類の量を見るようにしましょう。

「ペットボトル症候群」ってなに?

「ペットボトル症候群」は正式には「ソフトドリンク(清涼飲料水)ケトーシス」と言い、急性糖尿病の症状の1つです。

糖類が添加されている清涼飲料水には、平均約10%の糖質が含まれています。こうした糖質はデンプンが加水分解されてできる単糖類で、体内へ素早く吸収されます。

清涼飲料水を飲みすぎて高血糖状態になると、浸透圧による利尿作用がはたらき、のどが渇きます。そこでまた水分を摂ろうと、水やお茶ではなく清涼飲料水を飲んだ場合、さらに多尿となり、またのどが渇くという悪循環に陥ってしまうことも。

悪循環に陥ってしまうと、血糖値を維持するインスリンの働きが間に合わなくなります。その結果、本来血中にほとんどないケトン体という物質が血液中に増え、糖尿病と同じような状態に。全身の倦怠感や腹痛や嘔吐、ときには意識障害のような危険な状態を引き起こします。もともと肥満や耐糖能異常のある人に発症することが多い病気です。

ゼリー飲料を飲む時に気を付けたいこと

ゼリー飲料は、エネルギーや栄養素を補給できる、体に良い飲み物、便利な飲み物と思われがちです。ですが、実際には、かなり多量の糖質を摂っているということを忘れないようにしましょう。糖質の含有率では、清涼飲料水以上に注意が必要です。

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